ゴッホのジャポネズリー




 上の「タンギー爺さん」の肖像画では、6つの浮世絵の模写がある。
 ①中央上のタンギー爺さんの背景になってる富士山の絵は、
  歌川広重作、「富士三十六景さがみ川」。
 ②右上の「サクラの見える」浮世絵は、
  歌川広重の「五十三次名所図会 四十五 石薬師義経さくら範頼の祠」。
 ③右下が「花魁」と題された彼自身の作品だが、
  渓斎英泉の「雲竜内掛の花魁」を模写している、
  実は、ゴッホは渓斎英泉の実物を見ていない。
  雑誌の日本特集を見て描いたようで左右逆の姿になっている。
 左右逆のポーズ :左・渓斎英泉作 右・ゴッホ作

 ④左中は、ゴッホによる二代目豊国の模写。
  豊国の原作は、歌舞伎で三世岩井粂三郎が演じた「三浦屋高尾」の大首絵。
 三浦屋高尾
 
 *なお、左上と左下は、私には不詳です。


 <他のタンギー爺さんの肖像画
 肖像画① :浮世絵を背景とした
 肖像画②



 さらに、ゴッホには歌川広重の浮世絵2作を模倣した「雨の大橋」、「梅の花」がある。
 下は表題通り、「雨の大橋」と、「大はしあたけの夕立」。
 ゴッホは額縁のように四周の枠に、日本風に仕立てたのか、漢字を描いている。

ゴッホ作「雨の大橋」
 
歌川広重作「大はしあたけの夕立
 
   

 次いで、「梅の花」と、「亀戸梅屋敷」。
 ゴッホは「雨の大橋」と同様に、ジャポネズリーらしく漢字を描いている。

ゴッホ作「梅の花」 歌川広重作「亀戸梅屋舗」