「光海 王になった男
・・・イ・ビョンホン主演
この映画は、イ・ビョンホン主演の一躍ヒットした有名な映画で、
<光海君(クアンへグン)>関係の韓流ドラマ(「王の顔」、「王の女」など)を見ていた私は、
映画も見てみようと思い立った。
上、「光海 王になった男」の表題。中央は、言わずと知れたイ・ビョンホン。左右は他のキャスト。
また、ハングルの大きな文字は、<クアンへ>。光海君(クアンへグン)のこと。
左上はハン・ヒョジュ(王妃)、左中はキム・イングォン(卜部将)、左下はチャン・グァン(チョ内官)。
右上はリュ・スンリョン(ホ・ギュン都承旨)、右中はシム・ウンギョン(サウォル)、毒味役。
右下はキム・ミョンゴン(パク・チュンソ)、光海君謀殺を企てる中心人物。
物語の始まりは、毒殺におびえる光海君が身代わりを捜させる。
身代わりとなった妓生宿の道化師ハソンが、15日間に次第に本物の光海君らしく執政を行う。
上、道化師ハソンと王妃.。
王妃役のハン・ヒョジュが清楚な役柄を演じている。
史実とされる光海君の事績、
例えば、<大同法(今日の累進課税にあたる)>や、明と後金(清)の間に立った中立政策などを、
ハソンが重臣たちの反対を押し切って実施する。
*光海君の功績とされる政策を、道化師が<実はやったのだ>と。
設定がおもしろい。
光海君の側近、ホ・ギュン都承旨とチョ内官だけが偽物ハソンを知っている。
ハソンが偽物とばれないよう王妃に近づくなとするが、ハソンは王妃を見て一目惚れをしてしまう。
王妃の兄は謀叛の罪で断罪され、王妃も廃位の危機にあり、
王妃の悲しみを知って笑顔を取り戻させようと道化るハソン。
兄が無実と知ったハソンは彼を釈放させる。
上、道化師ハソン、悲しむ光海君の王妃を笑わせようと、道化るハソン。
笑顔の王妃
しかし、本物の光海君らしく振る舞ってもやがて偽物とばれる時がやってくる。
光海君の護衛官・ト部将、生真面目過ぎて偽物と知らされない彼は、
ハソンの節くれ立った手、などなどを見て疑う。
ト部将
王妃も床入りを求めたとき、ハソンの身体を見て偽物と気づく。
壬辰倭乱で胸に負ったはずの矢傷がない。
*壬辰倭乱とは、太閤秀吉による朝鮮出兵。
床入り
次第に宮中に偽物らしいと噂がたち、反対派が兵を出してハソンの身体の矢傷を見せろと迫る。
万事休すかと思いきや、何と矢傷があった!
本物と偽物が入れ替わっていたのだった。
宮殿を逃れるハソンに多数の追っ手が迫る。
ト部将は、偽物と知りつつハソンを逃がすため、追っ手と闘って死ぬ。
かつて、ト部将は<偽物だ>とハソンに刃を向けた。
その時、王妃が<私の身体のホクロはどこか?>と問い、
それをハソンが<左の胸の上に>と言い当てた。
ホクロ
王妃の自害を止めたとき、はだけた衣のすき間から見えたのだ。
ト部将は間違ったと思い自害しようとするが、
ハソンは<王を守るのが護衛官、自害してはいけない>と諭し、
ト部将はハソンの温情に感謝したのだった。
ホ・ギュンやチョ内官、毒味役の若い女官・サウォル(実際に毒味して死ぬ)なども、
ハソンの人情味あふれる人柄に触れて好感を抱くようになっていった。
15日間、本物の光海君はどうしていたか。毒を盛られて意識を失い隠れていた。
実は毒ではなくアヘン中毒と分かる。
宮廷の実力者で光海君の謀殺を企むパク・チュンソが<アン尚宮>にケシを栽培させていた。
妖艶なアン尚宮ゲシは光海君の寵愛を受けていた。
アン尚宮ゲシ① :残念ながら女優の名が分からない。
アン尚宮ゲシ② :アヘン吸引。
光海君のアヘン中毒が分かるや、ケシ畑は燃やされ、彼女は殺されてしまう。
*立場は逆だが、アン尚宮とドラマ「王の女」の<ケトン(キム尚宮)>とがダブルのは、
私だけか(別のドラマでは、ケトンは同じゲシとも呼ばれる)。
*この映画では、時代劇初出演というイ・ビョンホンの二役をこなす演技が何といっても光っている。
出演者
イ・ビョンホン(光海君/ハソン(二役))
リュ・スンリョン(ホ・ギュン都承旨)
ハン・ヒョジュ(王妃)
キム・イングォン(卜部将)
チャン・グァン(チョ内官)
シム・ウンギョン(サウォル)
キム・ミョンゴン(パク・チュンソ)
ほか
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