いのちの奇跡
①竹田がさおりに向かって言うセリフ
「この宇宙には4000億もの太陽が、星があると申します。
それぞれの星が平均10億の惑星を、引き連れているとすると、惑星の数は約4兆。
その4兆の中に、この地球のように、程よい気温と豊かな水に恵まれた惑星はいくつあるでしょう。
たぶんいくつもないでしょう。だからこの宇宙に地球のような水惑星があること自体が奇跡なのです」
「水惑星だからといって、必ず生命が発生するとは限りません。
しかし地球にある時小さな生命が誕生しました。これも奇跡です。
その小さな生命が数限りない試練を経て、人間にまで至ったのも奇跡の連続です。
そしてその人間の中にあなたが居るというのも奇跡です。
こうして何億、何兆もの奇跡が積み重なった結果、あなたも私も今、ここにこうしているのです」
「私たちがいる、今生きているというだけで、もうそれは奇跡の中の奇跡なのです。
こうして話をしたり、誰かと恋だのけんかだのをすること、それもその1つ1つが奇跡なのです。
人間は奇跡そのもの。人間の一挙手一投足も奇跡そのもの。だから人間は生きなければなりません」。
②井上ひさしの言葉
迫りくる軍歌の音。遠ざかる敵性音楽(ジャズ)。
忍び寄る戦争の影―
暗闇の中で光を求めもがくのは、
いつの時代も"きらめく庶民たち"だった。
戦後75年の今が"戦前"にならぬよう祈りを込めて...。
時代を彩った『月光値千金』・『燦めく星座』・『一杯のコーヒーから』・『青空』などの流行歌と共に、
魅力溢れるキャスト陣を迎え、
名匠・栗山民也の手により堂々の上演。