色道十二番
・・・鳥居清長
鳥居派四代目の清長は美人画で一世を風靡したという。
また、春画も良くし、美人画よりも春画の方が表情豊かに描いた。
「色道十二番」の<番>の読みは<つがい>で、男女二人の性愛を描いている。
下、第四図。夫婦が昼日中楽しんでいる。
フォトモーションで少し読めるだろうか。
女房「あれさよしなヨ ひるひなかあんまりばからしい 人が来れバわるいハナ エヽモウいつそ」
亭主「このように出していながら どうももうこたゑられぬ サア~」
*<ひ>は<飛>のくずし字。<あ>は<阿>。<り>は<里>。<つ>は<川>となる。
女房は人に見られるのを気にしながら、満更ではないようだ。亭主が<出してる(濡れてる)>と。
次の第五図。巨根の客と女郎のやりとり。
女郎「なるほど けしからぬ 大きなものだ サア~ はやく入レなよ じれつてへ」
客「まて~ せわしない ゆつくりと 志たゝか 志よう」
女郎は、客の巨根を実際に見て、これじゃ身が持たないから早くやってくれと。
客は、逆にじっくり何度もやろうと、指に唾つけて女郎の<ぼぼ>を愛撫しようとしている。
下は第九図。馴染み客と芸者。
黒紋付の羽織と髪を結い上げているので<深川芸者>と分かるらしい。
深川芸者は別名<辰巳芸者>で、「芸は売っても身は売らない」を身上としている。
芸者がよっぽどこの客に惚れ込んでいる様子(愛人関係)。枕も芸者の物。
芸者「アヽ きがとうくなるようだ はやく ヲヽ もふ~ アヽ~」
客「それ どうだ~」
客が指で芸者の<ぼぼ>を愛撫しながら、これから<まら>を入れようと。
芸者は、指だけじゃもう待ちきれない風情。
他の画像はサムネイル形式で観る。
各図とも<番った二人>は、どんな深い仲なのだろうか。
下、左から、一図~二図~三図~六図~七図。
上、左から、八図~九図~十一図~十二図。