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②ベースボール
A)スポーツの楽しみ
2002年5月19日付け
①<サッカー>
いよいよW杯。
17日、ジャパン代表23名も発表。
トルシエ監督のもと日本チームの決勝トーナメント進出を
願っている一人である私は、
<ドーハの悲劇>以来の日本のサッカーを注目してきた。
「ドーハの悲劇」では、
ロスタイムで得点されたことに、
国際経験の乏しい日本選手の<意識の幼さ>が
評論家諸子から多数指摘されたが、決してそんなことはない。
<1分もあれば>得点でき、逆転も可能な
サッカーの醍醐味を選手が知らないわけではない、
と私は思う。
ピッチ上の選手のチームワークが
<一瞬ずれた>ことによっておこったのが
「ドーハの悲劇」であった。
フランス大会予選
<野人・岡野の大活躍>は、
まさに日本のヒーロー出現。
岡野は、テクニックはいまいちだが突破力は凄い。
<世界のカズ・三浦和良>に代えて
野人・岡野を投入した岡田監督のカケが実った。
テレビで見ていた私は、岡野の投入で
「ヨシ、やってくれ」と意気込んだけれども、
岡野の突破力が最後のつめで再三空回りして
「ア~ア」とため息、やっとロスタイムで
<野人が決めてくれた>ときには、
それまでたまったストレスが一気に解消されて
小躍りして喜んだ、のだった。
この予選では、加茂周監督から
岡田コーチへの監督交代劇があった。
ジャパン監督を務める人物としては、加茂さんは
当時のレベルでは最適であったのだろうが、
「結果を出さなければならない」という
シビアな世界のサッカーでは、当然の交代劇となった。
岡田監督の起用によって最終予選を勝ち抜き
フランス大会出場(W杯初出場)を決めた。
そして、<野人・岡野のゴール>によって
本大会出場が決まったのであった。
W杯フランス大会では、ジャパン最終メンバーから、
三浦知良と北沢、また最年少の市川がはずれた。
特に<世界のカズ>をはずしたことには、
岡田監督に対する驚きと批判が巻き起こったが、
<国際経験豊かなカズ>のフル出場が
当然と思っていた旧世代に対して、
(日本サッカー協会や加茂監督)
岡田監督は<一線を画した>ということであろう。
フランス本大会
日本のマスコミは評論家諸子を大動員して、
日本は<決勝トーナメント進出できる>と
大いに日本国内を沸かせたものだが、
結局、ゴン中山の1ゴールに終わった。
それでも私にとって(にわかサッカーファンとなった)、
このフランス大会は大いに意味ある大会であった。
サッカーは手を使ってはいけない、というハンデマッチ。
人類の進歩は<両手の自由使用>であったはず。
これを禁止したら、
両足を両手と同様に扱えるというテクニックが必要だし、
身体能力(フィジカル・メンタリティ)が要求される。
こうしてみると、
サッカー界のスパースター、フランス代表・ジダンはすばらしい。
彼をテレビ画面からさがすと
日本的には「カッパ頭」(頭頂のハゲぐあいから)、
次いで、いかつい「体つき」(身体能力の強さ)に
似あわない球さばき(足技)と、ゴールへの決定力。
ーーこれぞ、スーパースターの条件か。
また、アルゼンチン代表のバティストータ等々、
とてつもない連中がひしめいている。
ジャパンFWの得点力不足は
今大会も変わりそうもないけれど、
世界のスポーツ事情を見れば、サッカーが一番。
ベースボール
②<ベースボール>
大リーグ
<イチロースズキ>の球場アナウンスのコールに対する
観客の<応答のエールのこだま>は
今年に入っては途絶えることがない。
わがジャパン球界のイチローが、
昨年、
アメリカンリーグの首位打者・盗塁王・新人王を獲得、
最後に<MVPの栄誉>を受けたことには、
正直言って、われわれ日本人にとっても驚くべきことだった。
このイチローの大活躍を予想した人はいないだろう。
もし、「私は予想・予言していた」という評論家などがいたら、
彼は逆に<まゆつば>の人物。
今年もイチローの活躍は続く。
今年は、相当、相手側に研究されることは予測されていた。
また、そのイチローが、
ファールフライを取りに行って左膝を負傷し、
4~5針縫って1~2試合を休み、
その後、先発で出てまた出血した様子を
テレビで見た私は、「イチロー大丈夫か」と思わず
テレビ画面に<声をかけた>のだった。
それでも、相変わらず<なにくわぬようす>で、
きわめて冷静なイチローのコメントがあると安心して、
次の試合でのイチローの活躍を知りたいと思う。
大リーグといえば、マッシー村上の活躍を
新聞報道で知っていた世代の私が、
今年の大リーグでの日本人選手の活躍には、
「隔世の感」をおぼえる。
この数年の動きは、やはり、
<野茂英雄の活躍>があってのことだと思う。
今年の野茂はやや苦戦中だが、
昨年初登板で
大リーグ2回目の「ノーヒットノーラン」を達成し
<復活した野茂の勇姿>を見て、
感動したのは私ばかりではないだろう。
マッシーこと、村上雅則さんの活躍したときの大リーグ(第1期)と
今日の大リーグとでは相当に違いがあると思うが、
野茂が先鞭をつけた今日の大リーグの状況から見ても、
(われわれから見て、第2期といえる)
イチローの凄さは並ではない。
このイチローの活躍は、
野茂が日本プロ野球界・球団とのゴタゴタを振り切って
ロスアンジェルス・ドジャーズに入団、
オールスター先発・新人王・奪三振王の記録を
達成したことに始まる。
その後、伊良部や長谷川、<大魔神・佐々木>など投手陣が続き、
昨年はイチローと新庄などの野手が入団した。
その間に、大リーグ育ちの大家が
活躍しているのは見逃せないだろう。
そのうち、巨人の松井が大リーグ移籍と聞く。
しかし、松井には疑問符。
日本の巨人一辺倒の球界から
巨人・松井が大リーグ移籍してもどっちつかずになりそう。
球場の狭い日本では三冠王の可能性があるが、
並の野手になりそう。
それよりも、巨人一辺倒の日本からは
巨人以外の選手が野心をもって行った方がいい。
イチローも、オリックスで200本安打や
7年連続首位打者といっても、
結局はたまにニュースになるだけで、
せいぜい<安打製造器>ぐらいにしか評価されない。
日本では、彼のプライド・野心を
満足させられなかったのだろう。
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