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トロイア戦争
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トロイア戦争関係 「オデュッセウス」 :20年の放浪
アトレウス家 :アガメムノン暗殺
トロイア戦争の原因
人間ながらゼウスの血を引く勇士ペレウスと、
海の女神ネレイデスの一人テティスの結婚。
この祝宴にたった一人招かれなかった<不和と争い>の女神エリスは、
1個の黄金の林檎を投げ込む。
ヘルメスが林檎を拾い上げると、
「最も美しい方へ」と刻まれていた。
3人の女神が名乗りをあげる。
ヘラ :ゼウスの妻、結婚と家庭の守り神。
女神の最高位にあり、気品と威厳に満ちた美しさを誇る。
アテナ :多少色気に乏しいといえ、
顔立ち、スタイルとも非の打ちどころのない完璧さ。
アフロディテ :美と愛の神。
自分が受け取らなければ、「美」が何か分からなくなる。
肌あくまで白く、華やかな美貌と豊満な肉体の美しさ。
ゼウスは、美の裁定を、トロイア王プリアモスの息子パリスに委ねる。
パリスは、イデ山で羊の世話をしている。そこに3女神が現れる。
パリスに3女神は秘かに約束する。
ヘラ :この世の権力と富。世界中の者はおまえにひれ伏す。
アテナ :戦場での名誉を独占できる。どんな戦いにも負けることがない。
アフロディテ :人生を彩り豊かにしてくれるのは女。
この世の一番の美女を与える。
パリスはアフロディテに林檎を渡し、裁定する。
ヘラとアテナは怒り、パリスは彼女たちを敵に回す。
パリスとヘレネ
パリスは父プリアモスからスパルタ王メネラオスを訪問するよう命じられ、
スパルタに着き、王妃ヘレネに出会う(メネラオスは数日間留守であった)。
ヘレネの容貌
高く結い上げた髪は漆黒、抜けるような白い肌、
黒い瞳は長いまつげに縁取られ、
高く細い鼻、サクランボのような色合いの小さな唇、
首はすっと長く、細身ながら胸は豊か。
立ち上がってパリスの方に歩み寄るそのすっらとした姿は、
深紅のドレスをまとい、さながら一輪のバラのよう。
たちまちパリスは、ヘレネに恋いこがれる。
ヘレネの胸も騒ぐ、
アポロンが地上に降りてきたような、
金髪と青い目の美しい若者パリスに。
オリンポス山の宮殿で二人の様子を見ていた
アフロディテは、出番のよう、とスパルタに降り立ち、
パリスにそっと媚薬の粉を振りかける。
<恋の媚薬>の効果で奮い立ったパリスは、
ヘレネのもとに歩み寄り、
いきなりその美しくしなやかな体を抱きすくめて、
自らの唇で彼女の唇をふさぐ。
しばらくパリスの腕の中でもがいていたヘレネだったが、
やがてその両手はパリスの背を這いあがり、
首にしっかりと巻き付けられる。
パリスは無言で衣服を脱がせ、
生まれたままの姿になったヘレネの乳房を、
彼はゆっくり味わうように吸う。
次に股間に指を這わせてみると、
そこはもう十分に潤い、パリスの指を誘い込んだ。
彼は、敏感な部分を軽く擦った。
すると、ヘレネの熱い吐息が、「ああ・・」。
王妃の悶える様を見て、パリスはうめいた。
「もう、我慢できない!」
焼けるような熱い肉塊を、
秘所の奧までひと突きに差し込む。
ヘレネの体を立て続けに激しい快感の波が襲う。
男の抜き差しの動きに合わせて、
彼女は腰を無意識に上下させていた。
密やかに甘美な時間が過ぎてゆく。
やがて、パリスが熱く泡立つ液を
女の秘所内に放出した瞬間、
ヘレネも感極まって
「アッアッアァ~・・」とよがり声をあげ、
大きく肢体をのけぞらせて、
この上ない絶頂に達して失神してしまう。
翌朝、アフロディテが警護の者を眠らせている間に、
パリスと王妃ヘレネを乗せた船は港を離れた。
二人が快楽に満ちた時を過ごしている頃、
スパルタ王メネラオスは王宮に戻り、
王妃がトロイアの王子と恋の逃避行をしたことを知らされる。
怒り狂ったメネラオスは、
警護の4人の体を、頭と両手両足を縛り馬に引かせて、
バラバラに裂かせ、荒れ野に放置させる。
メネラオスは、ギリシアの英雄たちに約束を想い出させ、
助力を求める。
その約束とは、ヘレネの求婚者たちの間で、
<誰が夫に選ばれようとも、
ヘレネの身に危険がおよんだとき、
求婚者全員で助ける>と。
トロイア戦争
アルゴス王でメネラオスの兄、
アガメムノンを総大将としたギリシア連合艦隊が、
小アジアのトロイアに向けて出帆した。
パリスを憎むヘラとアテナが、ギリシア軍の援護に回り、
アフロディテとアポロンがトロイア方に味方する。
10年の戦争後、パリスは命を散らし、
傾国の美女ヘレネは夫の許で何事もなかったかのように、
平穏に暮らしたという。
トロイア戦争関係
トロイアの木馬 :ギリシア方の知将オデュッセウスの計略。
巨大な木馬をつくりその中に兵士を潜ませ、浜辺に放置して、
全軍は退却したとして沖合に待機する。
トロイア側は、木馬をギリシア軍が敗戦の徴として置いていったと思い、
城内に引き入れた。
戦勝の祝宴が行われ、城内の皆が酒に酔いつぶれて眠っている間に、
木馬の中から兵士が出て城門を開く。
夜の間に戻ってきていたギリシア軍が城内になだれ込み、
トロイアの男たちを虐殺し、女たちや宝物を戦利品として城に火を放つ。
トロイアの神官ラオコーン
木馬を城内に入れることに反対。
反対は受け入れられず、
しかも女神アテナが送った二匹の大蛇によって、
息子二人とともに絞め殺される。
王女カッサンドラ
トロイアが炎に包まれて落城する光景をまざまざと幻視しながら、
彼女の予言はアポロンの呪いにより、
誰にも信じてもらえない運命であった。
『イリアス』と『オデュッセイア』
ホメロス(吟遊詩人)が両作品をギリシア各地に口承で伝えたとされる。
前6世紀に文字で記録されるようになった。
『イリアス』は、トロイア戦争10年目の
最後の49日間の出来事を取り上げたもの。
海のニンフ(女神)テティスの子、
英雄アキレウスと、
トロイア王プリアモスの長男でパリスの兄、
ヘクトルとが繰り広げる戦いと
戦争による悲劇を中心描く。
題名のイリアスとは、トロイアの都の別名を「イリオン」といい、
「イリオンの歌」の意味。
オデュッセウス :「オデュッセイア」から
トロイア戦争で勝ったギリシア人たちの略奪や情け容赦ない振る舞いに、
神々の中でも 腹を立てるものがいた。
特に、オデュッセウスの卑劣な木馬の奸計には、
神々の怒りはすさまじい。
怒りにふれたオデュッセウスは、故郷のイタケ島に帰り着くまで、
苦難の航海を強いられた。
ギリシア本土のすぐ西にあるイタケへの帰還は、
北アフリカから大西洋を望むジブラルタル海峡まで流され、
大勢いた部下もすべて失い、
10年もかかる地中海の放浪の旅となった。
例えば、食料を得るためシチリア島に寄ったオデュッセウスは、
何人かの部下とともに、山の上にあるポリュペモスの洞窟に来る。
やがてポリュペモスが帰ってきて、羊を洞窟に追い込み、
洞窟の入り口を大きな岩でふさぐ。
オデュッセウスは、自分たちがトロイア戦争の帰途で、
食料が欲しくて来たことを丁重に説明するが、
ポリュペモスは返事もせず片手を伸ばし、
部下の二人を洞窟の壁にたたきつけて脳天を割り、
うまそうに食べてしまう。
次の朝、目覚めたポリュペモスは、再び部下の二人を朝食とした。
ポリュペモスの留守中に、オデュッセウスは、材木の先を削って、
鋭利な槍の形にしておく。
夕方帰ってきたポリュペモスは、また部下二人を食べる。
オデュッセウスは、
持参したワインをポリュペモスが酔いつぶれるまで飲ました。
そして、先を尖らせた材木を炉の火で真っ赤な燃えさしにして、
それをポリュペモスの一つ目に突き刺した。
捕らえられないように、
オデュッセウスと部下たちは岩陰に身を隠し、朝を待った。
朝になって、羊を牧場に連れて行くため、
入り口を開けた盲目のポリュペモスは、羊たちの背を触る。
オデュッセウスたちが乗っていないか確かめるためだが、
彼らは羊の下腹にしがみついて逃れた。
船に乗って逃げたオデュッセウスは、
巨人をからかい、自分の名を名乗る。
自分を失明させたのがオデュッセウスと知って、
怒り狂ったポリュペモスは、父ポセイドンに訴えた。
こうして、オデュッセウスはポセイドンの怒りを買い、
敵に回す。
ポセイドンは、それ以降、たびたび激しい嵐を送って、
オデュッセウスを苦しめる。
シュリーマン :ドイツ、ハインリッヒ・シュリーマン
シュリーマンは、トロイアを、
小アジアの海岸から5キロほどのヒッサルリクの丘と推定し、
1870年に発掘を開始。
4度の発掘の結果、多層の城壁や宮殿、住居跡が発見された。
*現在までの調査結果
シュリーマン後の現在までの調査で、ヒッサルリクの丘は、
紀元前3000年頃からローマ時代に至るまでの遺跡が
9層にも重なっていることが判明した。
トロイア戦争の勃発は、前1200頃と推定。
文化的には、エーゲ文明後期のミュケナイ文明に属すると思われる。
ペロポネソス半島中部のミュケナイは、
神話や伝説、叙事詩の世界で、
アガメムノンの居城があったことで知られる。
遺跡は1876年にシュリーマンによって発見された。
第2層の遺跡(シュリーマンがトロイア戦争時代のものと比定した)が、
最も大規模で、堅固な城壁と巨大な楼門を持ち、
黄金の冠などの宝飾品が数多く出土している。
*しかし、現在では、
トロイア戦争当時の遺跡は第6層か第7層といわれているが、
断定できない。
6層の方が規模は大きいが侵略でなく、地震で崩壊した跡があり、
7層は火災で滅びたと思われるがとても貧弱な遺跡である。
アトレウス家
ゼウスによってタルタロスに落とされたタンタロスを祖として、
ミュケナイとアルゴスを統治していた。
トロイア戦争のギリシア軍総大将で、
ミュケナイとアルゴスの王アガメムノンは、
遠征から帰還直後に暗殺される。
王妃で妻クリュタイムネストラと、
その愛人アイギストスによって。
クリュタイムネストラは、美女ヘレネの姉で、
最初の夫と子どもをアガメムノンによって殺され、
強引に妻とされていた。
アイギストスの父テュエステスと
アガメムノンの父アトレウスは兄弟であるが、
彼ら王妃をめぐる痴情のもつれにより、
アトレウスがテュエステスの二人の息子を殺てしまう。
そのとき、アイギストスだけが難を逃れた。
アイギストスにとってアガメムノンは、
自分の兄二人を殺したアトレウスの息子であって、憎い仇であった。
エレクトラとオレステス
しかし、アガメムノンの王女エレクトラは、
父を殺した母とその愛人を許さず、
弟オレステスの手を借りて二人を殺す。
だが今度は、この母殺しが復讐の女神の怒りを買い、
オレステスは精神を冒されて、各地を放浪する。
やがてデルポイに流れ着いたオレステスは、
アポロンの裁きを受けたのち、許される。
タンタロス
小アジア・プリュギア王。
ゼウスの血をひくともいうが、人間。
神々に気に入られたタンタロスはオリンポス山に招かれ、
神酒ネクタルを飲み不死身となる。
・神酒ネクタル・・不老不死になる。
・タンタロスに神々から贈られた秘蔵の品
アテナの盾
アテナの使いである梟の形をした黄金の盾、
盾をもつだけで敵の矢は体を決して傷つけない。
アフロディテの飾り帯
白いサテンに色とりどりの小さな宝石を縫い込んだ飾り帯。
胴にこの帯を巻き付けた女は、
いかなる奔放な美女であろうと、
貞節を守る誓いを立てた人妻であろうと、
誰一人タンタロスの誘惑から身を守ることは出来ない。
息子ペロプス(17歳)
妹の侍女、金髪のカリュラを誘惑
陽光の下に晒された肌は乳白色に輝いて、吸い付くような滑らかさ。
乳房を揉みしだいていくと、その肌が徐々に薄紅色に染まっていく。
初めは生娘らしく身を固くしていたが、
丹念な愛撫がきいたか、
恥芯を探ると、じっとりと潤みきっている。
一気に差し込んだペロプスものをとらえて離さず、
こちらの動きに身悶えしながら応えるので、
彼は思わず何度も気をやってしまった・・
カリュラに以前から目をつけていたタンタロスは、
息子ペロポスに殺意を抱く。
ネクタルを飲んで不老不死の身となったタンタロスは
息子に王位を譲る必要がなくなった。
息子を殺し、
すぐさま血抜き(喉、手首、足首の血管を切断)して保存させる。
その後、プリュギアの野で、神々を招き祝宴を張る
1,息子を殺し、その肉を神々に食わせる計略
2、ペロポスの肉を神々に供したとき、神々はそれを人肉と気づくかどうか、
神の洞察力を試す
ペロポスの肉の煮込み料理が運ばれる。
ゼウスや神々はすぐに人肉と見破る。
大地の女神デメテルだけが気づかない。
不意に姿を消した娘のことでうわの空であったからであった。
ゼウスの怒りによって
タンタロスは冥界の<タルタロス>に落とされる。
タルタロスで永遠の渇きと飢えの苦しみを罰として受ける。
ペロプスの身体は元につなぎ合わされるが、
デメテルに食べられた肩の肉は元に戻らず、
代わりに象牙がはめ込まれた。
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