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     アドニスとの恋 :アドニス信仰もあり。 
     アフロディテ関連

  アフロディテ


 女神アフロディテの信仰
 バビロニアの女神イシュタルが、
 シリアに伝わってフェニキアの女神アスタルテとなり、
 それがギリシアに伝えられた。
 イシュタルやアスタルテの時代は、
 この女神はすべての自然におよぶ豊饒の神で、
 ギリシアに伝わって美と愛の女神となった。

 アフロディテ信仰は、フェニキアからキプロス島に渡り、
 ペロポネソス半島南のキュテラ島を経て
 ギリシア全土に広がり、シチリア島まで及んだ。

 アフロディテの<>は幅広く、
 純粋に理想の愛を追求する女神であったり、
 未婚の娘や未亡人が結婚相手を得るために祈る女神でもあった。
 さらに、セックスと売春の女神であり、
 娼婦たちの保護者でもあった。
 アテナイのアフロディテの神殿では、
 実質的には町の娼婦たちが神官を務めたという。


 誕生の由来 
 ギリシア起源でないこの女神は、オリンポスの12神の一人だが、
 ゼウスの兄弟であったり、ゼウスの子ではない。

 アフロディテの誕生については、
 イタリア・ルネサンス時代に盛んにもてはやされて絵画の主題となったように、
 ゼウスと無関係に扱われた。

 ゼウスの父クロノスが、
 その父の天空神ウラノスから覇権を奪い取ったとき、
 クロノスはウラノスの性器を切り取り、海に投げ捨てた。
 そのとき精液がこぼれて海の泡(アフロス)と混じり、
 生まれ出たのが、輝くばかりに美しいアフロディテだった。
 アフロディテは、西風の神ゼピュロスがもたらす優しい風によって、
 キュテラ島かキプロス島に流れ着いて、
 そこで、季節の女神ホライたちに迎えられる。
 ホライたちに世話をされて、美しい衣と宝石で装ったアフロディテは、
 やがてオリンポスに連れて行かれ、神々の仲間になった。


 アドニスとの恋

 アフロディテとアドニスの恋物語は、
 二人についての信仰を背景にして成立した。

 金髪と緑色の目が見るものを魅了する世にも美しい少年、
 アドニスはキプロス島の王とその娘の間に生まれた。
 娘は、父と交わったことを恥じ、妊娠中に一本の木と化したため、
 アドニスは木の肌の割れ目から生まれた。

 取り上げたのはアフロディテだが、
 育ての親は冥界の神ハデスの妻ペルセポネ。
 子育ての嫌いな愛の女神が、
 子育ての面倒をペルセポネに押しつけたともいえる。

 冥界に遊びに行き、美しく成長したアドニスを見たアフロディテは、
 さっそく、取り戻しにかかる。
 しかし、アドニスの美貌に夢中なペルセポネは、手放す気は毛頭ない。

 二人の女神の争いは果てしなく続き、ついにゼウスが仲介に入る。
 その結果として、アドニスは1年の3分の2をアフロディテと過ごし、
 残りの3分の1を冥界でペルセポネと過ごすことになった。


 アドニスに入れあげるアフロディテは、
 夫のヘパイストスの思惑を気にしていたが、
 嫉妬に身を焦がすアレスの危険を忘れていた。
 アレスは自らの宮殿から地上の二人をのぞき見、
 憎さの余り、恐ろしい計画をめぐらせた。

 アドニスが一人狩りにでると、巨大な猪が突進してきた。
 アドニスが槍を投げるために一歩足を引いたところ石に躓き、
 仰向けに倒れる。
 倒れたアドニスの腹に、突進してきた猪の牙が突き刺さり、
 さらに胸に突き刺さる。
 アドニスの体はあっという間に血に濡れたボロ布のようになった。

 アフロディテは、アドニスを花に変えた。
 アネモネだ。
 少年の飛び散った血が、風に散る赤い花びらと化した。
 アドニスを襲った猪はアレスが送ったもので、
 その後、アフロディテはアレスを決して許さなかった。
 アドニスの魂は、結局1年を通してペルセポネのものとなった。


 アドニス信仰

 1年の3分の2をアフロディテと地上で、
 3分の1を死者の女王ペルセポネとともに暮らす。
 このように、毎年、花と光の溢れる地上(春から秋)と
 死の国(冬)を往復することから、
 アドニスは、春に復活し、秋までに実りをもたらし、
 冬には枯れる(死ぬ)という自然の営み、
 特に植物の生長サイクルを象徴する。

 冬には地下に隠れ、春に地上に出てくる植物を、
 人間になぞらえる復活のパターンは、
 後に、イエスが処刑後三日目に復活したとするエピソードのモデルとなった。

 アドニスの庭
 古代ギリシアでは真夏にアドニスを祝う祭りを行った。
 この祭りでは、女性たちが小さな容器に植物の種を蒔き、
 これにぬるま湯を注いで日なたで育てると、
 数日間で成長するが、その後あっという間に枯れてしまう。
 この祭りは、自然のサイクルを象徴するものというより、
 美しいアドニスの色香がその無惨な死によって、
 はかなく不毛のものとなったことを悼むかのような祭り。

 「アドニスの庭」は、ギリシア・ローマ時代から、
 「急いで事を成そうとしても、結局は良い結果を生まない」という意味で使われた。 


 このように、アフロディテとアドニスの信仰は、
 ギリシア神話においては一つの恋物語・伝説となったが、
 それ以前にはフェニキア人の文化・神話を表し、
 彼らによってギリシアに伝えられた。
  *フェニキア人は、古代オリエントの商業・海洋民族として、
  シリア沿岸部に都市国家連合をつくっていて、
  ギリシア人にアルファベットを伝えたことは有名である。
  古代シリアでは、アドニスは半ば神と考えられ、
  東地中海全体にアドニス信仰が広く普及していた。



 アフロディテ関連

 ヘパイストス
 火と鍛冶の神。アフロディテの夫。
 神々の中でも最も醜く、足も不自由で、ビッコを引く。
 性格は良く、美しいアフロディテを得たことを喜び、
 仕事場の火山で、黄金や宝石を掘り出しては宝飾品に加工して贈る。

 アレス
 ゼウスとヘラの息子で軍神。
 性格は粗暴で残忍なうえ、お供は不和と争いの女神エリス。
 彼の行くところ、災いの種が蒔き散らされた。
 同じく戦いの女神アテナが、優れた頭脳で知略で敵を打ち破るのに対して、
 アレスは戦略もなくただ敵に向かって闇雲に突き進む。
 結果として、敗戦の憂き目に遭うこともしばしばあった。


 アフロディテの浮気
 美と愛の女神アフロディテは、
 ゼウスとヘラの命令で結婚したが、
 夫のヘパイストスの目を盗んで、
 戦いの神、美男のアレスと浮気する。

 アフロディテの、凛々しくたくましいアレスとの浮気は長く続き、
 二人の間に3人もの子どもが生まれた。
 この間、夫のヘパイストスが、
 間男の存在を知らなかったわけではない。
 太陽神ヘリオスが告げ口をしたが、
 ヘパイストスはそれを信じなかった。

 ヘパイストスは、透き通った網を作った。
 この網は、精巧で丈夫な網で、
 作ったヘパイストスしか破ることができない。
 彼は、寝室のベットの真上にこれを仕掛けた。
 それとも知らず、アフロディテはアレスを呼び寄せた。

  硬い床の上で、アレスはアフロディテの衣の裾をはだけ、足を開かせた。
  そして、腹の中まで突き破るほどの勢いで、
  アフロディテの中に一気に勃起したものを押し込み、
  猛然と抜き差しを始めた。
  そのたびに、女神の体は硬い床に打ちつけられる。

  思わず逃れるように
  ずり上がるアフロディテの腰をがっしりつかむと、
  アレスはさらに奥深くねじ込んだ。
  「い、いやあ・・」女神の声が突然高くなり、
  腰がくねり始める。
  豊かな乳房は大きく波打ち、
  汗に濡れた黄金の髪は乱れた体にまとわりつく。
  荒々しいアレスの行為を受け止めながら、
  アフロディテの喘ぎ声がひときわ甘さを増す。

 アフロディテとアレス、
 全裸の二人がベットで2回戦に及ぼうとすると、
 天井からなにやら降ってきて、二人を覆った。
 身動き取れない二人の前に、ヘパイストスが姿をあらわす。

 ついで、彼が扉を大きく開けると、
 恥辱に身をすくませている全裸の恋人たちの前に、
 オリンポスの神々がどやどやと入ってきて、
 二人を指さしながら、
 笑いささやき 眉をひそめ、さざめくのであった。

 ヘパイストスは離婚することなく、
 その後何事もなかったように妻に接したが、
 しかしアフロディテは、
 はじめのうちはおとなしくしていたが、
 再び、アレスや他の者と浮気する。



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