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クレタ島伝承
ページ内リンク ミノタウロス
<ミノア文明>
紀元前2000年から前1400年頃にかけて繁栄した。
信仰は自然崇拝と呪物崇拝を基本とする多神教で、主神は女神であった。
また、牡牛の形を取った神も存在した。
「ラビュリス」と呼ばれる両刃の斧も信仰対象であったらしい。
滅亡説
紀元前1650年頃、クレタ島から百キロ離れたテラ島(現、サントリニ島)で
火山が爆発し、島をほぼ完全に破壊した。
そのとき、地震や津波でクレタ島のミノア文明が滅んだという説。
しかし、クレタ島の被害は滅亡するほど大きくなく、
宮殿などもすぐに再建されている。
また、テラ島も沈没していない。
このときの大災害の記憶が、後に哲学者プラトンの著作に記録され、
アトランティス文明の滅亡が伝承された。
強力な軍事組織でヨーロッパやアフリカを支配下に置いた
アトランティス島が大地震と大洪水で一昼夜のうちに海に沈んだ
という伝説として伝えられた。
*現在有力な説は、本土の新勢力、ミュケナイによる侵略というもの。
<ラビュリントス>
「ラビュリス」と呼ばれる両刃の斧が信仰の対象であって、これが語源。
ラビュリントスはクノッソス宮殿という。
発掘したのは、イギリス考古学者アーサー・エヴァンズで、
1900年に宮殿と住居の遺跡を発見し、ミノア文明と名付ける。
中庭を中心とした数多くの大小の部屋で構成されたこの壮麗な宮殿は、
紀元前1700年頃、ミノア(クレタ)文明の盛期に建築されたと思われる。
階段と回廊がきわめて多く、主に二階建てで一部が四階建て。
円柱は朱塗りで、下部が細い特殊な形状をしており、
壁や床、天井は写実的なイルカなどを描いたフレスコ画等で装飾されている。
宮殿の周囲に城壁や堀がないのも特徴となる。
<ダイダロス>
ギリシア神話中の天才的技術者。
鋸や斧といった道具や、船のマストなども彼の発明とされる。
彼はアテナイに生まれたが、ライバルの職人だった甥を嫉妬から殺して、
クレタ島に逃亡した。
ミノス王に保護され、王女アリアドネのために舞踏場をつくったり、
パシパエのために牝牛のダミーを発明し、ラビュリントスを設計した。
彼は、宮殿の女奴隷との間に息子イカロスをもうけた。
テセウスがアリアドネから聞き出した脱出法は、
アリアドネがダイダロスに教えられたのであった。
その方法は、迷宮の入り口でアリアドネが糸の端を持ち、
テセウスが糸巻きをもったまま迷宮の中に入り、
帰りに糸をたぐって戻るということ。
後に、<アリアドネの導きの糸>として、
難問解決の鍵・ヒントの意味で使われる。
ミノタウロスを殺し、テセウスを逃がしたのは
結果的にダイダロスであった。
それと知って、ミノス王は怒り、
彼と息子のイカロスをラビュリントス内の小部屋に幽閉する。
ダイダロスは、蝋と海鳥の羽毛を使った人口の翼を発明し、
イカロスとともに海に面した窓から逃亡する。
イカロスは、父親の注意を聞かず、
天空高く飛びすぎて太陽に近づき過ぎ、
羽毛を接着していた蝋が溶け、
エーゲ海に墜落する。
ダイダロスはシチリア島まで逃げおせて、
この地にアポロンの神殿を建て、自分の翼を奉納した、という。
<ミノタウロスの出生>
ラビュリントス(ラビリントス)は<迷宮>とされて、
数多くの部屋や通路が錯綜し、いったん中に入ると2度と出てこられない、と。
このラビュリントスの奥深くに住む怪物、ミノタウロス。
頭が牡牛で体が人間。手足の先は蹄となり、牡牛と同じような尻尾がある。
力が異様に強く、性質は凶暴で残忍、大好物は生肉、特に人間の肉。
怪物の母は、エーゲ海の覇者、クレタ王ミノスの妻パシパエ。父は、美しい牡牛。
<パシパエとミノス王>
太陽神ヘリオスの血を引くパシパエは、16歳でミノスに嫁いで2年、
天性の美貌は磨きがかかっていた。
<高く結い上げられた黄金の髪はつややかで、
卵形の小さな顔、青く大きな瞳、長いまつげ、小さいが形の良い鼻。
やや厚めで小ぶりの肉感的な唇は、紅をささなくてもルビー色を保つ。
背はそれほど高くないが、華奢ともいえるほど細身で、
そのくせ、乳房の盛り上がり、腰の張りは豊かであった。>
美貌を誇るパシパエは、アフロディテよりも美しいと思うようになる。
そして、アフロディテに捧げる神殿から巫女を引き上げ、
供物も欠かすようになる。かくして、パシパエは、アフロディテの怒りを買う
ミノス王も、ポセイドンに捧げる誓いを立てながら、
5年経っても約束の美しい牡牛を捧げないため、ポセイドンの怒りを買っていた。
ポセイドンとアフロディテは申し合わせて、二人を一緒に罰することにした。
パシパエはこれまで足を向けたことのない王宮の畜舎を訪れ、
白い美しい牡牛に欲情した。
これはアフロディテの呪いによるが、
パシパエは恥を忍んで、天才的技術者ダイダロスに思いを告げる。
ダイダロスは、牡牛に、王妃を牝牛と思わせるため、牛の模型をつくる。
木製の牛の模型に、瞳を黄金、角に象牙を使い、牝牛の皮を張る。
パシパエは模型の中に入って牡牛に近づく。
パシパエが尻を向ければ、牝牛と勘違いした牡牛がのしかかってくる。
ダイダロスに夢の中でこのアイデアを吹き込んだのは、
実はポセイドンであった。
ミノスが王宮を留守にする夜を見計らって、
パシパエは牛の模型を持って畜舎に忍び込み、
全裸になって模型の牝牛の中に入る。
<牛の尻に相当するところには直径15センチくらいの穴が空いている。
パシパは、四つん這いになって、この穴に自らの秘部を当てがった。
目の前に現れた牝牛の尻に、白い牡牛はすぐさま反応した。
鼻面を秘部に押し当て、数回匂いをかいだかと思うや、
長い舌でペロリとひと舐めする。
パシバエの膨張し剥き出しになった敏感な部分を、
柔らかな肉の裂け目を、ザラザラした舌で何度も何度も舐め回す。
「あ、ああっ」、あまりの快感にパシパエの足はピクピク痙攣する。
やがて、牝牛の背に両足をかけるや、
牡牛は怒張したものを秘部に差し込んできた。
人間のものと比べものにならないほど巨大なそれは、
パシパエの肉の裂け目を限界まで広げ、こじ開けるようにして進んでくる。
やっと根本まで入ると、牡牛は一声鳴いて、猛烈な勢いで腰を動かし始めた。
パシパエは、これまで体験したことのない激しい快楽に襲われて大きく喘ぎ、
やがて絶叫したのであった>
白い牡牛によって与えられる強烈な快楽によって、
パシパエの畜舎通いは1回で済まなかった。
やがて、パシパエは妊娠した。
生まれた子は男の子であったが、頭が牛で尻尾があり、
手足の先が蹄の異形の子であった。
生まれた子を見て、パシパエは失神した。
ミノス王は驚き、侍女を問いつめて、
王妃が牛と情を通じていたことを知り、愕然とした。
しかも、見ると、この子は侍女の手首に食いつき、
血をすすり肉を噛み砕いた。
夜になって、子を殺そうかと悩むミノス王の夢にポセイドンは忍び込み、
ささやいた。
「王妃はおまえと牛の両方に通じた。
あの怪物は、おまえの子である可能性もある。
それなのに安易に殺していいものか・・。子殺しの罪は軽くない」と。
王宮から少し離れた場所に、ダイダロスによってラビュリントスがつくられ、
ミノタウロスと名付けられた牛頭人身の怪物は、
この迷宮奥深く閉じこめられた、母のパシパエとともに。
ミノタウロスはごくわずかな知性しか持たず、人肉を好む。
一緒に閉じこめれば、パシパエはどうなるか、分かったうえのことであった。
王はミノタウロスの餌として生きたままの牛や羊、豚などを迷宮に送り込んだ。
ときには人間を。
ギリシア本土のアテナイから年貢として1年に1度連れて来られる若者や乙女たち、
あるいは重罪の罪人たちなど。
ミノタウロスは、相手が乙女ならば、先ず思う存分犯してから、
生きたまま喰っていく。
<信じられない、という恐怖の色を瞳に映したまま、
自分の乳房が、腹の肉が食われていく様を見る乙女たち・・。
その反応を眺めるのは、知性の乏しいミノタウロスにとって、
実に楽しく、また興奮するものであった。>
怪物の快楽の日々も終わりに近づいた。
アテナイからの男女14人の年貢。
今年はその中に一人の名高い青年が紛れ込んでいた。
ヘラクレスと並ぶ剛の者、勇者テセウスであった。
彼は、クレタの王女アリアドネを色仕掛けで惑わせ、
迷宮からの脱出方法を聞き出していた。
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