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 サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼

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    巡礼 荘厳のキリスト


 サンティアゴ・デ・コンポステーラは、
 カトリック教徒にとって
 ローマ、エルサレムと並ぶ三大聖地という。
 10世紀頃から現在まで
 サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路の終着地
 として多くの巡礼者を迎えている。
  *旧市街は1985年に世界遺産に登録された。
 信者ではない私にとって
 北スペインの観光名所に過ぎないけれど、
 やはりそれなりに一度は訪れたいと。

 下、大聖堂(カテドラル)
  「西正面の双塔」:オブラドイロ広場から

 


 巡礼の旅では、ホタテ貝のシンボルを身に付けて、
 巡礼路をテクテクと歩くのが本来の道行きだけれど、
 私の足ではトボトボになりそうで、
 途中の観光スポットも案内する観光バスツアーで済ませた。


 ホタテ貝が巡礼のシンボルとなってるのは、
 <サンティアゴ>つまり
 <聖ヤコブ>の遺骸が舟で運ばれた際、
 舟底に貝殻がいっぱいあったので、
 と伝承されているようだ。

 ホタテ貝


 途中、思いかけず、
 騎乗姿の女性たちに出会った。
 その姿の逞しい格好良さにしばし見とれてしまって、
 私はシャッターチャンスを逃すところだった。
 (隠し撮りではない)

 


 巡礼

 彼女たちも大聖堂目指す巡礼の旅の途中なのだろうか。
 (自転車・馬での巡礼も認められて証明書をもらえる)

 熱心な巡礼者は、
 大聖堂への最終地点から筵を敷き膝で歩むという。
 この話から私は、
 聖地カイラス山やラサへの巡礼者が
 <五体投地>によって
 巡礼する姿を想い出した。
 聖地巡礼とは本来こうした厳かな旅なのだろう。
 観光旅行の私は<肝に銘じなければ>と。

 下、「ラサへの歩き方」五体投地

 
                      ↑
                    可愛い少女
 (注)映画「ラサへの歩き方」の可愛い少女の写真発見。
   *その後、DVDを購入。このHPに掲載した。

 可愛い少女


 大聖堂は大勢の巡礼者・観光者で賑わっていた。
 (現在のコロナ禍では?死者の冥福を祈る聖堂になったに違いない)
 ミサに参列できたが、
 <ボタフメイロ(振り香炉)>が印象的だった。
 天井近くに吊された大きな香炉が
 祭壇から参列席の通路にまた逆に、
 煙を吐きながら振り動かされる。
 参列者を清める儀式らしいが、
 昔は、巡礼者の垢まみれで臭う身体の臭い消しだったともいう。




 荘厳のキリスト

 大聖堂の内部には<荘厳のキリスト>の彫刻があったらしい。
 (どうも見落とした)
 荘厳のキリストはロマネスク期に盛んにフレスコ画などで
 描かれているという。

 私も一枚写真を撮ったが、何処のものか不明。
 有名な<タウイの荘厳のキリスト>とは、
 ポーズや図柄は同じだが色彩が違っている。
 私の画像では赤色、本物は青色のようだ。
 仕方なく、赤色の荘厳のキリストを掲載した。

 


 そこで、フェイスブックの友人、
 ロマネスク期美術に造詣の深い松川泰廣さんの文章、
 <タウイの荘厳のキリスト>についての文を
 以下に引用したい。

  「輝くアーモンド型のマンドルラに包まれ、キリストは座している。
  地(地球)を足台とし(イザヤ66:1)、虹に座す、とされる。
  キリストの頭はギリシャ十字が描かれた白く輝く光背が輝く。
  髪は柔らかくカールされ波打っている。
  顎髭も不思議な形にカールされている。
  顔の両側にはαとωの文字が見える。
  αとωは縮れた細い3本の糸で吊さている。
  「我はアルファでありオメガである」
  世の初めであり終わりなのである(黙示録1:8)。
  ほぼ左右対称のポーズの中で、
  挙げた右手は祝福のポーズをとる。
  左手には 「EGO SUM LUX MUNDI 我は世の光なり」と
  書かれた聖書のページ(ヨハネ8:12)が
  開かれている。 図像的にも完璧な像である。」


 また、不明な写真一枚があって、
 キリスト像を手にするこの人物は?
 松川さんによれば、キリストを抱いて杖を持っているから、
 <聖クリストフォロス>とのこと。
 調べてみると、
 イエスとクリストフォロスの伝承も面白い(ここでは省略)。

 クリストフォロスとイエス



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