トップ
壱岐・対馬の旅1に戻る
壱岐・対馬の旅4
古墳巡り~月獨神社~はらほげ地蔵~左京鼻
~福岡空港~帰宅
ページ内リンク
月讀神社 左京鼻
第四日目 4月18日(月)
今日でいよいよこの「壱岐・対馬の旅」も終る。
バスでホテルを9時半に出発、先ずは「古墳巡り」だ。
「掛木(かけぎ)古墳」に着き、現地ガイドの松崎さんの案内で見学する。
今まで古墳の中に入ったことはなかったし、壱岐で見学できるとは思わなかった。
この古墳は大型円墳で前室から中室へ、そしてかがみながら玄室へ、
そこに家形石棺が置かれている。
次いで、「双六(そうろく)古墳」。
これは前方後円墳だが、円墳部が盛り上がっているだけで前方部は形を留めていないし、
私たちは前方部を歩いている(内部の見学もなかった)。
松崎さんの話では、
前方後円墳が在ることは<ヤマト政権>の支配が壱岐にも及んでいたことを示す、と。
また、朝鮮半島南部にも前方後円墳があっても、朝鮮ではそれを潰してしまうらしい、と。
<ヤマト政権>の存在は朝鮮では好ましくないようだ。
(歴史的には<任那日本府>の存在が論議も的になっている)
さらに、円墳「鬼の窟(いわや)古墳」へ。
<鬼の窟>とか<鬼屋>とか言うのは、
大きな岩で囲まれた石室に盛り土しているこのような古墳は、
<人間じゃ造れない、鬼が造った鬼の住処だ>と思われていたに由来するらしい。
途中の狭い処で頭を何度かぶつけながら玄室に着くと、
ものが動く気配で天井を見上げる。
なんと!コウモリがいた。
巣穴からこちらを威嚇するように歯をむき出して口をパクパク、
二匹(夫婦?)いて、天井をバタバタ飛ぶ。
見学のため玄室を明るくしたので或いは驚いたのか、
いずれにしても古墳の中でコウモリをこんな間近に(1mぐらい)見るとは初めて。
蝙蝠なら黒いと思っていたが、お腹あたりは黄色っぽく、私の手の拳より少し小さい。
壱岐の固有種なのか、とも。残念ながら、写真はうまく撮れなかった。
月讀神社
こうして古墳巡りを終えて、次いで「月讀神社」へ、
この月讀神社は日本神道の発祥の地とされ、全国の月読神社の総本社という。
もともと<山の神>を祀った神社で、鳥居から急な石段を上ると拝殿があり、
森の樹木の中にあるので厳かな雰囲気がある。
ここでは、何か願い事するときに鳥居を巡ると<かなう>という。
その<鳥居巡り>のやり方ガイドが掲示されていたので、試しにやってみた。
昼食の予定時間より早いので、先に「はらほげ地蔵」を見学する。
八幡浦の海岸沿いに六道の地蔵が祀られていて、満潮時には海水中に没するという。
<はらほげ>の由来は<ほげる(穴を開ける)>で、
見ると六体の地蔵のお腹あたりがくり抜かれている。
これは結核などの病巣を<ほげる>願いという。
また、遭難した海女さんや鯨の供養のためとかとも。
12時前に昼食のため近くにある「はらほげ食堂」に入る。
このあたりは{海女の里」といい、海女さんたちが多く住む。
この食堂は現役の海女さんの営む食堂で、名物の<ウニめし>を食べる。
どんぶり一杯のウニの混ぜご飯は食べ応えがあった。
ところで、現在、海女さんは男性の方が多いという。<海士(あま)>さんだ。
左京鼻
次いで、最後の見学地、八幡半島の突端にある「左京鼻」にバスは向かう。
芦辺港の南、八幡半島先端部のまさに絶壁からなる左京鼻。
<左京鼻>の名の由来は、壱岐では岬の先端部を<鼻>といい、
旱魃に際して陰陽師・後藤左京が身命を賭して雨乞いして、
その願いが叶ったことから<左京>の名を付けたという。
バスの駐車場から、バスガイドさんと一緒に私たちは三々五々歩いて<鼻>に向かう。
先端に行くに連れて、私の視界に断崖絶壁の光景が広がり、
途中、<観音柱>という奇岩が海中に浮かんでいた。
観音柱の名は、玄武岩の特徴が細い柱を連ねたような形になることから付いたという。
そして、「神ノ島」伝承によると、壱岐の島が流れないようにと、
8本の柱が造られた1つ(実は「猿岩」も同じ)といわれる。
奇岩に付いてる白いものは実は海鵜のフンだ。
そして、<鼻>のまさに突端には「左京鼻龍神」の社があった。
最後の見学地、左京鼻からバスで芦辺港に着き、
2時25分発の<ジェットフォイル>に乗船、福岡・博多港に向かう。
海は凪いでいて3時半、予定通り博多港に着く。
博多港から福岡空港まで<ジャンボタクシー>に乗る。
私は観光バスで行くのかなと思っていたが、
駐車場に2台の小型マイクロバス風の大型車が待っていて、後ろに荷物を乗せる。
1台目に私たちと6人計8人と添乗員さんが乗り、福岡空港に向かう。
博多港から福岡空港まで日中の市内を走るので、
確かに観光バスよりもこのジャンボタクシーの方が小回りがきく。
月曜日の今頃なので、車道は結構混んでいる。
私は、空港に予定通り着くのかなと思いつつ、車中から町の様子を見ていた。
順調に福岡空港に着き、搭乗手続きも無事に済み、
搭乗口の10番ゲートに進む。
羽田から長崎、対馬まで、
ソラシドエアやオリエンタルエアブリッジという耳慣れない航空会社名だったが、
今度はANAでジャンボ機になった。
福岡空港を5時15分に出発、ANA262便で一路羽田空港に飛ぶ。
羽田に7時着の予定だったが、20分も早く6時40分頃着陸した。
早いのは良いが、機内から見ると雨模様らしい。
とにかく、今回の旅は<日頃の行いが良い?>せいで、快適だった。
島の4日間、日中は暑いぐらいで海も凪いでいた。
到着ロビーでは、わがツアー一行は特に集合せずに、
添乗員さんのチェックを受けて三々五々帰途につく。
私たちは京急線特急で横浜に向かう。
車内で偶然添乗員さんと一緒になり、
わが同居人と添乗員・小澤さんはいろいろ話をしている。
わが同居人はこの旅行社をよく利用して、他の添乗員とも懇意にしているので話が弾むようだ。
小澤さんが途中下車、わが同居人によれば、
小澤さんはこの旅行社に転職してまだ3年ぐらいらしい。
京急横浜駅に着く頃には雨は本降りになっていた。
私は携帯傘しか持っていないので駅の売店で傘を買った。
横浜線のホームには折良く電車が停車していて、スムーズに乗車、成瀬駅に着いた。
成瀬駅からわが家までゆっくり歩いて7分ぐらいだが、
雨は本降りだし、リュックサックとショルダーバッグと、
(往きより中身は詰まって重たい)
雨凌ぎの傘という格好で、結構大変な思いをしながら、
とりあえず無事帰宅できた。
翌日、宅配のキャリーバッグが届いた。
トップに戻る