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     スペイン風邪 新型コロナウイルス

 @2020年3月8日 
 今朝の新聞報道によれば、
 新型コロナウイルスの感染者が
 世界で10万人超えて、
 日本で は1,157人(死亡13人)という。
 <パンデミック(世界的大流行)>
 私が思い出すのは、
 <スペイン風邪(A型インフルエンザ)>で
 1918年
 若くしてエゴン・シーレと妻が亡くなったこと。


 映画「死と乙女」を私は掲載したので、
 調べると
 スペイン風邪により世界で数千万人の死者、
 日本でも37万人の死者が出たことを知った。
 しかも当時有効なワクチンなどなく、
 映画では、
 効き目あるとされる?<キニーネ>を手に入れるために、
 宝石類(お金はダメ)と交換する様子が描かれていた。
 今から100年前のことだが、
 有効な対策のなかった当時と比較すれば、
 現代医学が早期に治療法を発見すると期待したい。

 新型コロナウィルスCOVIDー19

 


 それにしても、
 感染防止のため<手洗いとマスク、隔離>という事態は
 早くなくなればと思う。
 また、幼児はもちろんだが子供たち、
 特に休校になって元気な中高校生はどう過ごしているか?
 休みを有効利用するには?  
 新たな感染症?・・スマホでゲームばかり、
 <電磁波ウイルス?>に罹らなければ良いけれど、
 そういう事例もありそう。

 最近のニュースによれば、
 イタリア、スペインの死者が多数出ている。
 イタリアの女性看護師の悲鳴。
 かつてウフィッツィ美術館
 サンチャゴ・デ・コンポステーラを訪ねた私は、
 ヨーロッパ美術の宝庫である
 両国の痛ましい状況を憂いている。


 報道によれば、
 28日イタリアの死者1万人超え、感染者9万2千人という。
 <クラスター>、<オーバーシュート>、
 <ロックダウン>など耳慣れない言葉が出ている。
 日本でもオーバーシュートの危機を回避できるか瀬戸際だ。
 感染者の確認というが、
 確認されていない人々はどのぐらいなのか?

 フェイスブックで、松川泰廣さんの投稿を読むと、
 医療関係施設の危機がうかがえる。
 それにつけても、<スペイン風邪>を思いおこす。
 今日より医療知識の乏しかった
 当時の悲惨さが目に見えるようだ。
 一刻も早くワクチン開発が望まれる。


 A4月2日東京もオーバーシュートか
 このコロナウイルスの感染では、
 <無症状>とか、PCR検査で陰性だったのに
 <再検査>で陽性になったとか、
 嗅覚や味覚が無いとかという、
 通常のインフルエンザと違った特徴が報じられている。
 特に<重症化すると、坂道を転がるように
 数日の内に死に至ると。
 恐ろしい病だ。

 それにしても、
 若者たちの間では罹っても
 <自分は軽症かな>ぐらいにしか思ってない子が多いらしい。
 ある友人の娘さんにLINEで、
 <娘がコロナで亡くなった>と
 親友の親から送信されてきた。
 驚いてあちこち連絡しようとしたところ、
 <エイプリルフールだよ>と、
 その親友から本人名で再度LINEがあり、
 事なきを得たという。
 高1ぐらいの年頃で、
 <ほんのイタズラ気分>らしい。
 ・・<開いた口がふさがらない>なぁ。


 4月11日
 私は当初
 今日のような<パンデミック状況>となるとは
 予想してなかった。
 せいぜい<鳥インフルエンザ>
 <SRS>のような地域限定で終息するかな、
 としか思っていなかったので、反省している。

 中国武漢市や
 <クルーズ船>での発生報道に接しても、
 <他人ごと・対岸の火事>と。
 クルーズ船で
 検疫官や救助隊の人々にも感染が及んだ。
 今思えば、
 <無症状の感染者>がいるということだったのか。

 それにしても、
 政府や東京都の対策も後手後手に終始していた。
 何としても東京五輪を開催するために、
 日本での感染状況を低く見積もるようにか、
 ウイルス検査を希望者の数%しか実施していなかったらしい。
 現在、やっと為政者らしい自覚が芽生えたのかも。


 4月7日、政府は「緊急事態宣言」を発し、
 都も「緊急事態措置」を出すという。
 今回の<新型コロナウイルス(COVIDー19)>が
 パンデミック状況を現出した時、
 私は報じられたイタリアの<医療崩壊>を憂いた。
 その後、合衆国の<オーバーシュート>、
 死者1万人超(7日現在)、
 ニューヨークなどの都市<ロックダウン>、
 或いはインドでは
 <全土のロックダウン>という報道を知った。

 それにしても、私は1ヶ月前の投稿「パンデミック」で
 <スペイン風邪>に触れたけれど、
 100年ほど前に世界で死者推計五千万人を出したこと、
 これを私は再び想起せざるをえない。
 当時有効な対策を見いだせず、
 しかも第1次大戦のさなか等の要因も重なって、
 膨大な犠牲者が出てしまった。
 スペインかぜは第一波〜三派とあり、
 第二波は
 特に若年層(20〜40歳)の死亡率
 非常に高かったという。
 今、日本の若者の間では
 <罹っても軽症かな>ぐらいに思っているらしい。
 けれども、本当にそうだろうか。


 スペイン風邪

 <スペイン風邪
 下の写真は米軍の野戦病院。
 ヨーロッパに派遣された米軍から流行したらしい。
 当時、スペインは中立国で
 情報の発信源であったので、
 <スペイン風邪>の呼称となったという。

 


 次の写真は日本の女性たち。

 


 政府の「緊急事態宣言」は1カ月間を想定しているが、
 それで終息するだろうか、
 また第二波が起きないだろうか。
 COVIDー19による死者
 (7日現在、世界で7万4千人)
 一体どれほどになるのだろうか?
 早急の特効薬発見・ワクチン開発が望まれる。
  *合衆国の104歳の老人、
   <スペイン風邪>と
   今回の<COVIDー19>に罹った人がいるという。
   退院できて良かった。


 10日 若者たちについて、
 都立校に勤務する友人は、
 休校継続で生徒たちの休みの過ごし方に
 危惧を抱いている。
 <社会復帰>できるだろうかと。
 確かに、
 仲良しの友だちと連絡取り合うぐらいしかできないか、
 或いは、ストレスが高じて
 一種の<引き籠もり>状態になることも。
 教師も生徒も経験したことのない事態となっている。

 また、新聞報道によると、
 路上生活者の生活も危ぶまれている。
 それに、都内には
 ネットカフェ居住者が4000人いるという。
 彼の多くはカフェの休業によって行き場がない。


 新型コロナウイルス

 もともと、新型コロナウィルスは
 コウモリを<宿主>としているという。
 さらに、ネットの情報によれば、
 独英の研究チームが
 昨年12月から先月までに検出された
 約160人分のウイルスの遺伝子を分析した。
 それによれば、ウイルスの変異によって
 <AからB、BからCが派生した>と、
 3タイプに分けられるという。
 日本人はAタイプに属するという

 独英の研究チームが
 ウイルスの遺伝子を分析したその結果。
 下の写真が遺伝子の変化をたどった分類図。
 A〜Cの3タイプがあり、
 さらに小さな集団に枝分かれしている
 =投稿された論文より。
 (朝日新聞社)


 


 3タイプがあるとすると、
 特効薬・ワクチンもそれぞれ異なるのだろうか。
  *安倍首相が推奨し、備蓄してるという
   抗インフルエンザ薬<アビガン>は、
   <妊婦の催奇性>とか、
   いろいろ副作用があり、特効薬か? 
   思い起こせば、若者が窓から飛び降りた事例も、
   この薬の副作用として問題となった。


 B4月17日
 昨日、安倍首相は「緊急事態宣言」を
 全国に及ぼすとともに、
 国民一人当たり一律10万円の現金給付を発表した。

 7割の<在宅勤務>や、
 ともかく<外出自粛を>と呼びかけていたが、
 <人の移動>による
 オーバーシュートを回避できない事態が生じてしまった。
 これは、事実上のロックダウンにあたるのか。
 例えば、欧米では罰則を伴う
 <外出禁止令>を出すところもある。
 しかし、日本では戦前の教訓から
 <人権の配慮>として、
 <禁止>より<自粛>となっているのか。

 100年ほど前の<スペイン風邪>と
 今回の<新型コロナウイルス>とを思い浮かべると、
 当時より医学の発達したはずの今日でも
 ウイルスの脅威は変わらないのだ、
 と私は思い知らされた。
 ウイルスは増殖し、さらに変異もするようだ。
 変異による第二波、第三波もあるかもしれない。

 特に今回では、
 <無症状の感染者>の存在が気がかりだ。
 本人も感染を自覚できないのだから。
 現在、ウイルス検査(PCR検査)を
 遅まきながら加速的の実施するという。
 しかし、発熱などがあって感染してるのではないかと
 検査を希望する人々に対して、
 実際に検査できたのは少ないようだ(検査にも日数がかかる)。
 無症状の感染者がいるならば、
 PCR検査を希望者のみならず
 全国民に行うべきだ、と私は思うのだが。
  *友人の看護師さんから
  「病院はもう余力が全くないですよー。
   今は発熱はもちろん、
   コロナ以外の病気や怪我でも受け入れてもらえず、
   たらい回しになる現実が起き始めているので、
   単なる風邪や子供の怪我にも
   ほんとに気をつけないといけないと思います。」
  *フェイスブックの友人で医師、
   松川泰廣さんの投稿がありました。
   <何故、院内感染が後を絶たないのか?。。
    全国民にPCR検査を>


 C5月7日
 4日に「緊急事態宣言」を
 五月末まで延長することが発せられた。
 今朝、テレビ番組で、
 WHO事務局上級顧問の渋谷健司氏が
 <全国民にPCR検査を>と、提言していた。
 (ロンドンからの中継出演)
 私や松川泰廣さんがすでに言ってきたことだが、
 無症状の感染者が存在する以上当然のこと。

 韓国やドイツは初期から
 PCR検査を実施し成果を上げていて、
 イギリスやアメリカは遅ればせながら
 PCR検査を強化している。
 ところで、
 日本では相変わらずPCR検査数が少ない。
 <これでは先進国といえるか

 提言の一つに、
 ある地域でパイロット的に
 PCR検査を完全に実施すること、
 例えば東京都で完全実施する。
 そうすれば、
 東京都民の感染者と非感染者が明瞭となり、
 防止対策の強化に繋がる。

 <スペイン風邪>のように、
 第二波、第三波が生じないためにも、
 今からでも遅くない。


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