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  「王の顔」 
    <光海君とキム尚宮>①
 
 観相学という面白いアイデアに惹かれて見た。
 観相とは顔の品格ということ、王にふさわしい品格とは?
 このテーマに興味あったのだが、よくある<宮廷内の陰謀劇>だった。





 上、「王の顔」、主なキャスト。
  ①左側 :光海君(クァンヘグン)役のソ・イングク
    王の観相(品格)が出ている。
    光海君は、宣祖の今は亡き側室の次男(長男が臨海君)。
    ただし、ドラマ「チュモン」のソン・イルグクと名前間違いそう。

  ②右側の上左、キム・カヒ役のチョ・ユニ
    クァンヘグンの恋人。
    様々に境遇が変わり、男装したり宣祖の女人になったりなど、
    役柄を使い分けるだけでも大変。
    宣祖の女人役では、色香漂う笑顔がとてもいい!
    (ドラマ見ないと分からないが)

  ③右側上右、宣祖王役のイ・ソンジェ
    王の周りには観相師たちがいるが、
    宣祖は自分がふさわしい品格ではないと劣等感に悩む。

  ④右側下左、キム・ドチ役のシン・ソンロク
    キム・カヒをひそかに想い、彼女とクアンへの仲を裂こうとする。
    観相師として宮中に入り、様々に画策する。

  ⑤右側下右、キム貴人役のキム・ギュリ
    宣祖の側室で、息子の信城君を世子にするため、さまざまにたくらむ。  
    クァンヘ君と敵対したり提携したりなど忙しい。


 さて、ドラマの中心は光海君とカヒのロマンス
 ドラマは幼いクァンヘ君とカヒの将来の誓いから始まる。
 二人はやがて別々の道を歩みながら幾度となく出逢う。
 カヒ(キム尚宮)は宣祖の<女人>になってしまうが、
 二人のロマンスの行方は?
 キム・カヒ

 出逢いのたびに、<もう会わない>と言わざるをえない状況が生じるのだが。
 ドラマで二人は何度<もう会わない>と言っただろうか(覚えきれない?)。




 上、クアンへとカヒ


 なお、相関図は以下




 ところで、ドラマの説明では<史実に基づいたフィクションである>とあり、
 史実とフィクション、どうなるかな?と。これも興味あった。

 史実か?フィクションか?

 <フィクション>
  キム・ドチやカヒの属したテドンゲ(大同契)とは?よく分からない。
  <契>とは「トンイ」のクムゲ(剣契)も考慮すると、
  時の権力にあらがう秘密結社の意味らしい。
  どうやら、テドンゲ(大同契)とは
  光海君の政策<大同法>からドラマ風に脚色された? 
   *大同法は今の<累進課税>と同様の制度らしい。
    つまり、貧民から税を取らない。

 史実①
  秀吉の二度にわたる朝鮮出兵(壬辰倭乱)。
  このドラマの伏線となる題材?
  クァンヘ君は防戦で活躍し、その功により世子の座を得た。

 史実②
  このドラマの後の史実。(ドラマ「王の女」の方が詳しい)
  なんと、光海君は暴政(兄や宣祖の継室の子を謀殺、継室を幽閉)を理由に
  王の座を追われる(流刑)。
  したがって彼には、宣祖というような諡号もなく、光海君の名だけ
  *現在も韓国では、光海君の果たした業績について、
   いろいろと評価が別れるようだ。

 ユ氏 :光海君の正室役のキム・ヒジョン

 史実結末・・・ 歴史は光海君を悲運の王にした。
   最終的に、仁祖反正(インジョバンジョン)、
   仁祖を即位させたクーデターによって廃位させられ、
   江華島(カンファド)に島流しになった。
   当然、王妃ユ氏も光海と一緒に江華島へと向かった。
   2歳年下の光海君と16歳で結婚した王妃ユ氏は
   夫の光海、息子、息子の妻と一緒に島流しにされた。
   息子と息子の妻は江華島から脱出しようとしたが、
   捕まって結局自殺してしまった。

 光海君関係へのリンク

 「王の女」へのリンク


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